当院では、成人に対して、以下の予防接種を行っています。

インフルエンザ

インフルエンザを予防する有効な方法の一つに、流行前のワクチン接種があります。
インフルエンザウイルスは毎年違う種類が流行するため、予防接種も毎年行う必要があります。インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出るまでに約2週間かかり、その効果は約5ヶ月間持続します。10月~12月に接種することをお勧めします。

接種費用
  • 1回目 3,600円
  • 小児2回目 2,500円

定期予防接種対象者

以下に該当する方は、定期予防接種の対象者となり、公費負担制度があります。

  • 接種日に65歳以上の方
  • 接種日に60歳以上65歳未満で、1級相当の障害をお持ちの方

実施期間

本年度の接種開始時期に告知いたします。

接種に必要なもの

住所・氏名・年齢が確認できるもの(健康保険証、運転免許証など)

  • 60歳以上65歳未満の方は、身体障害者手帳や診断書など、障害の程度を確認できる書類もお持ちください。
  • 65歳以上の方は、横浜市高齢者インフルエンザ予防接種の対象となり、令和2年度は無料となります。
接種費用
無料

※無料予防接種対象者

  • 65歳以上で生活保護を受けている方
  • 65歳以上で世帯(所帯ではない)全員が市民税非課税の方
  • 65歳以上で、中国残留邦人の支援給付を受けている方

肺炎球菌ワクチン

肺炎は日本人の死因の第3位を占めています。肺炎を予防するため、肺炎球菌ワクチンの接種をお勧めします。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎を予防し、重症化を防ぎます。(ただしすべての肺炎を予防出来るわけではありません)
接種は、1年を通していつでも可能です。ただし、5年以内に再接種を行うと、注射部位の痛みなどが強く出ることがありますので、再接種を希望される方は、5年以上の間隔をあけてください。接種の年月日は、忘れないようにメモしておきましょう。
平成28年から、13価肺炎球菌ワクチンが使えるようになりました。従来の23価ワクチンと併せて行うと効果的とされています。詳しくはクリニックまでご相談ください。

23価肺炎球菌ワクチン(自費)
6,000円

風しんワクチン

風しんは風しんウイルスによって起こる全身疾患で、症状としては発熱や発疹、リンパ節の腫れなどが特徴的です。
成人が風しんを発症すると、高熱が続き、関節の痛みも生じ、一般に子どもより症状が強く出がちです。なかでも問題になるのは、妊婦への感染です。妊娠初期に母体が風しんに感染すると胎児にも感染が及び、生まれてきた赤ちゃんには白内障や先天性心疾患、難聴、発達遅延などが見られる可能性が生じます(先天性風しん症候群)。
ワクチン接種が1回(現在は2回接種が基本)または接種不明の方、未接種の方、特に妊娠可能な女性とそのパートナーには、妊娠前の接種をお勧めいたします。

横浜市風しん対策事業

風しんの予防接種と抗体検査について

風しんの流行と「先天性風しん症候群」の発生を防止するため、横浜市では19歳以上の横浜市民を対象として、風しんの予防接種と抗体検査を実施しています。

対象者

19歳以上の横浜市民で、

  1. 妊娠を希望されている女性(妊娠中は接種できません)
  2. 妊娠を希望されている女性のパートナー(婚姻関係は問いません)
  3. 妊婦のパートナー(婚姻関係は問いません)
  • 麻しん風しん混合(MR)ワクチンまたは風しん単独ワクチンの接種歴が2回以上ある方は対象となりません。

実施期間

本年度の接種開始時期に告知いたします。

内容

麻しん風しん
混合ワクチン
3,300円
風しん抗体検査
(血液検査)
無料
  • ワクチン接種後に抗体検査を希望される場合、抗体検査費用は実費でのお支払いになります。

接種に必要なもの

住所・氏名・年齢を確認できるもの(健康保険証、運転免許証など)

帯状疱疹ワクチン

帯状疱疹は、神経細胞の中に潜んでいた水痘・帯状疱疹ウイルスが原因となり発症します。
片側の神経支配領域に沿って、痛みを伴った小水泡が帯状に生じます。顔にできると顔面神経麻痺、内耳の障害によるめまい・耳鳴りなどが起こることがあります。チクチク、ピリピリした痛みに悩まされることが多く、帯状疱疹後疼痛として長い間痛みが残ってしまうことがあります。
帯状疱疹ワクチンを接種すると、水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化を抑えて帯状疱疹を予防できます。

帯状疱疹ワクチンの接種時期

50歳以上の方への接種で有効性が示されています。

接種費用
6,200円